I2Cのブロックリード

• ２０００年１月１０日
  

  　都合により、I2Cのブロックリードを試す。本当はクロックジェネレータをいじりたかっただけなのだが、どうやら今使っているマザーボードにのっているクロックジェネレータはバイトリードを受け付けてくれなかったのだ。やり方はわかっていて、
  
  0x5004にデバイスの番号を２倍＋１を書く。（クロックジェネレータは0xd3）
  0x5003にダミーデータを書く。
  0x5002に0x54を書く。
  0x5005にデータのサイズが出てくる。
  0x5002をとりあえず読む。
  0x5007を読むたびにデータが順に出てくる。
  
  とりあえずものを作ってみた。 Windows95のDOS窓だけで動作確認している。読むだけなので、システムへの影響はほとんどない。
  Ｉ２ＣＢＬＫ．ＥＸＥ
  　やはり、再配布は禁止しておく。
  

  使い方：I2CBLK 69
  クロックジェネレータの設定値を読み込む。ただし、使っているジェネレータがレジスタ０からのブロックリードに対応している必要がある。
  

  　おっと、プログラムソース（ブロックリードの主要部分）は次の通り。ああ、やっぱり簡単。

  #define	SMBAdd	0x5000 	_outp( SMBAdd+4, ( dva<<1) + 1); 	_outp( SMBAdd+3, 0); 	_outp( SMBAdd+2, 0x54);
  	while( 1) 	{ 		tmp = _inp( SMBAdd); 		if( tmp & 0x06)
  			break; 	} 	if( tmp == 0x04) 		goto next;
  	size = _inp( SMBAdd+5);
  	tmp = _inp( SMBAdd+2); 	for( i=0;i<size;i++){ 		data[ i] = _inp( SMBAdd+7);
  	} 	printf("DVA = %02X\n", dva); 	printf("SIZE = %02X\n", size); 	dump( data, size);
  next:; 

• ２０００年１月１２日
  　一応、バイト・ワード・ブロックのリード・ライトにしてみた。ちゃんとテストしていないのだが。 バイト・ブロックは機能しているみたいだが、ワードは全くテストしていない。使い方を間違えるとすぐにフリーズしてしまう（電源を落とすまで戻らない）ので、使い方が難しい。ちなみに主要なアドレスは、
  2D　　　環境センサLM78など
  48-4F　温度モニタLM75など
  50-57　SPD(メモリ)
  69　　　クロックジェネレータ
  レジスタについてはデータシートを見ながら適当にどうぞ。
  Ｉ２ＣＲＷ．ＥＸＥ
  　やはり、再配布は禁止しておく。
  ちなみにこのプログラムはIntelのチップセットのPIIX4か、ICHかでしか使えないと思う。ApolloPROはどうかわからないが、SiSとかAthlonチップセットではSMバスへのアクセス方法が違うのでうまくいかないはず。
  
  使い方：
  I2CRW RB Add Reg　　　　　　　　　　　　AddのデバイスのRegレジスタを読む（バイト）
  I2CRW RW Add Reg　　　　　　　　　　　　AddのデバイスのRegレジスタを読む（ワード）
  I2CRW RK Add Reg　　　　　　　　　　　　AddのデバイスのRegレジスタからをブロックリードする
  I2CRW WB Add Reg Data　　　　　　　　　AddのデバイスのRegレジスタを設定する（バイト）
  I2CRW WW Add Reg Data　　　　　　　　　AddのデバイスのRegレジスタを設定する（ワード）
  I2CRW WK Add Reg Count Data0 Data1 ...　AddのデバイスのRegレジスタからブロックライトする
  Add、Reg、Dataは16進数で指定する。ワードライトのDataは16進4桁（まで）、その他の数値は2桁（まで）で指定する。
  
  例えば、
  I2CRW WK 69 0 8 ff ff ff b8 ff ff ff ff
  など。これはクロックジェネレータW83196S-14を133MHz(PCI33.3)に設定している。

• ２０００年１２月１４日
  　今更プロックライトのソースを出していなかったことに気づいた。以下。（今見るとリードとかなり違うので、本当に合っているのか？って気分ですが）
  

  	_outp( SMBAdd+4, ( dva<<1)); 	_outp( SMBAdd+3, Regadd); 	_outp( SMBAdd+5, count); 	tmp = _inp( SMBAdd+2);
  	for( i=0;i<count;i++){ 		_outp( SMBAdd+7, data[i]); 	} 	_outp( SMBAdd+2, 0x54);
  	while( 1) 	{ 		tmp = _inp( SMBAdd); 		if( tmp & 0x06)
  			break; 	} 

https://p205tb16.ninja-x.jp/pc/i2cblk.html 

坂井瑞穂