TMC TI6NBF+
440BXチップセットのSlot1マザーボード。Celeron300A〜533用のSocket370変換ボードが付属していた。主にCeleron300Aを450MHz〜600MHz位にして使っていた。
- 99年7月4日
新マザーボード
どうやらマザーボードを壊してしまったようなので、新しいものを買ってきた。買ったのはPCIが6本あるTMCのTI6NBF+(いつまで経っても名前を覚えられないのだが)だ。PCIが6本であること以外には何の特色もないもの。最近出てきたP3B-Fよりは安かった。余計なことにSocket370-Slot1変換ボード付き。ものはPCI6本、ISA1本、DIMM3本、Slot1 1本といったもの。PCIが6本以外は何の変哲もない。
で早速以前と同様の環境にマザーのみ交換して組み立てる。スロット順は結構いいかげん。で、電源を入れてみたところ、以前と変わらずヒュンヒュンいうだけ。ここまできてそりゃないだろ、と思って余計なものを一切はずしてCPU、メモリ、ビデオだけにしてみるがまったく変わらず。要するに、原因はマザーではなかったのだ。となると考えられるのは電源?隣のATXマシンから電源だけ引っ張って入れてみると変な音がしない。そのまま電源だけ入れ替えてみるとちゃんと動いたのだった。どうやら余計な出費(マザーボード)をしただけのもよう。むー、もうちょっと調査しておけばよかった。
まあ買っちゃったものは仕方ないのでそのまま使うことに。電源が1つしかないのですべてをこの1台に詰め込む。HDDが密着していたり、Voodooが最下段で隙間が少なかったり、ケーブルが多くて風が流れなかったり、電源の通風孔がCPU側にないので通気性が悪かったりして、熱的には結構問題ありそう。そのうち電源を買ってくることにしよう。近くの店に行ってみたが電源だけでは売っていなかった。AWARD BIOSなのだが、起動時にPCIデバイスの状態を表示してくれない。
まあ特に問題なく普通に使えている。セガラリーもグラフィックのオプションをそれなりに落とすと止まったりすることはなくなった。やっぱりハンドルではやってらんないけど。
マザーボードでは温度が3つ出ている。CPU BlockとCPU/ChipsとSystem。どれがどこの温度なんだか。SMBUSでは48と49で温度が出る。もちろん3つ表示されるようにちょいちょいと修正した。ついでに言うと、回転数はCPUファン、シャーシファン、AGPファンの3つが出る。AGPファンのコネクタはAGPとPCI1スロットの間にある。また、電源用?の5ピンコネクタもある(多分ジャンパピンをさすことでコア電圧を変更できる)。これを含めて意味不明のジャンパ類が多い。独自チップをのせていてPCI6本全てがバスマスタとして動作可能らしい。このソケットに入ったGALチップがそれなんだろうか。(GALについては省略。独自ロジックを組む人にはよく使われるものだ。)
ちなみにBIOSはDIP(いわゆるゲジゲジ)ではなく、PLCC(だっけ?)。これでまたもや私の持っているマザー4枚全て物理的に違うBIOS-ROMのものになってしまった。
- 99年7月31日
OverClock
退屈だったのでちょっとCPU(300A,L92009xx)のオーバークロックを試す(前にオーバークロックはやらないと言っていた気も)。まあ買ったときから450にしていたので既にオーバークロック状態だったのだが。558(124*4.5)では(BIOSでメモリのパラメータを落とせば)Windowsの動作に何ら問題ないことを確認していたので、どのパラメータが関係しているのかからチェックする。実のところ2-2-2でもWindowsの起動くらいはできてしまうので確認は結構大変だったのだが、どうやらRas to Cas Delayを3にしていれば他(CL=2,Precharge=2)は変える必要がないもよう。高クロック時にはまずCLを落とすものだと思っていたのでちょっと意外だった。3DMark99Maxで4044,CPU3Dmarkで4865と出た。(注:640*480*16である)
※FSB124MHzはPCIクロックが上がる(41MHz)ため、結構リスクがあると言われている。うちでは83MHz時代に問題が出なかったため、特に気にすることなく124にしている。どうもIDEディスクの中身が飛んだり(ファイルやディレクトリ丸ごとなど)するらしい。
そして133*4.5=600にする。Windowsの起動は問題ない。が、3Dmarkの起動でたまにdecodeエラーが出たり、ファイルのオープンに失敗したりしている。やっぱりCPUの冷却が追いついていないのだろうか。アルファのヒートシンクでファンを逆につけるとより冷えるという書き込みを見ていたので、これも試す。ねじを外してファンを逆にし、シンクとの間にファンのガードを挟む。ついでにファンとシンクとの隙間をビニールテープでふさぐ。これはほんとに効果あり。風量がかなり増す。吹き出た熱気を処理できれば更によい。私は単にファンを逆にしただけで熱の処理はほっといてある。
何とか冷やして3Dmarkを動かすと今度はGame中に止まったりする。こっちはTNT2がAGP88MHzに追いついてないってよりは、熱でダウンしている感じ。ビデオチップもビデオメモリも結構熱いし。やっぱりこんなちゃちなクーラーじゃだめなんじゃないかなぁ。ヒートシンクも冷える感じがしないし。もっとサイズの大きいシンクが必要なんじゃないかなぁ。ひとまず熱いチップの裏側にナットを置き、その上にヒートシンクを乗せてみた(このビデオボードはチップの裏にはパターンが無いのだ)。ヒートシンクは結構温かくなっているのでそれなりに効果はあるもよう。これだとAGPクロック88MHzで もきちんと動いてくれた。問題は振動に弱いこと。うーむ、ビデオチップを裏面に付けていてくれれば...って、それでは規格外になっちゃって入らないマザーボードや本体が出てきちゃうか。
一応ビデオカードをRagePROに変えてCPUが冷えた辺りで3DMarkを実行する。CPU3Dmarkは5326と出た。これはどんな程度なんでしょ。もちろん3DMarksは1024とかだけど。600常用はちょっと苦しいなぁ。てなわけで124*4.5=558で使うことにした。ついでに言うと(クロックを上げてある)VoodooではCPUクロックが上がるとVoodooチップの発熱も上がってVoodooはよく止まっていた。処理量がより増えているせいなのかな。
しばらく(セガラリー2とかで)使った後で3Dmarkを動かすとCPUのスコアが上がることを発見、その場合にはCPUmarkは4948とかいうスコアが出ていた(558MHz時)。散々動かしているとコア温度が50℃を超えるらしく、ピーポーピーポーと鳴き始める。とりあえずBIOSでWarnningを53℃からに設定(何の解決にもなってない)。部屋のエアコンを19℃に設定しているのに、室温は31℃だし。今度は部屋のエアコンか〜。
その後、冷えきったCPUとビデオとを600MHzで立ち上げて3DMark99Maxを動かす。結果は3Dmark=4369,CPU3Dmark=5241だった。ちなみにこれは両方とも450(100*4.5)時の1.32倍である。部屋が冷えてりゃ600で常用できるんだけどねぇ。
しかし、人のやったことをそのまま真似てるだけってのは、なんか虚しいなぁ。
- 99年8月1日
CPU
CPUファンをひっくり返して吸出しにしたのはいいのだが、ケース内の風がめちゃくちゃになっちゃうのでどうしても熱がたまってしまう。ケースを開けていれば問題ないのだが、さすがにそれはやりたくない。とりあえずファンの向きを元に戻し、ヒートシンクとファンとの間に金網を挟むだけにした。
最近、PC133の値段が落ちてPC100の値段が上がった結果、あんまり差がなくなってきました。もともとチップ(の中)は差がないという話もありますが。
- 99年8月4日
W83781D
いわゆるマザーボード上にあるH/Wモニタ。前に書いたとおり、3D Blaster TNT2UをさすとSMBUS.EXEではCPU温度がわからなくなっていた。SMBUS上の他のデバイスは使えているので、温度のセンサ自体が変なのかあるいはH/Wモニタの何かがおかしいのか。W83781Dの仕様書を見ると、これ自体に温度2,3を計る機能がある事がわかる。更にSMBUSのアドレスは48,49になっていて問題がない。更に見るとSMBUSを使わなくてもISAバスから見る方法も用意されている。これを使ってSMBUS.EXEを作り直して、無事にCPU温度も見られるようになった。BIOSではISAバスを使って温度を表示していたのかな?(ちょっと)詳しい話はこっち。
- 99年8月8日
OverClock
何だかんだでいろいろやっている。結局のところ、600MHzでいまいち動きがおかしいのは2次キャッシュが追いついていないせいのようだ。2次キャッシュを切るとπ400万桁だろうが3DMarkだろうがセガラリーだろうが何の問題もなく動く。(この辺の事情はPen3と同じということか。)落ちたところでたいした発熱がない(πがダウンしてもコア温度は40℃にいっていない)ので、はっきりと温度が問題であるわけではない。空冷でもっと下げるのは厳しい。コア電圧を2.3Vにするとπもセガラリーも安定したようだ。が、2.3Vになると熱的にちょっと厳しい。
今使っているマザーボードTMC TI6NBF+には、コア電圧変更用と思われるジャンパポストがCPUスロットA121付近に5つある。向かって左端のピンにジャンパをさすとコア電圧は2.05V付近になる(2.048Vとか)。その調子で更に隣に刺してみても変化はない。どうやらこのジャンパは0に落とすためのものであり、最初から0に落ちている(2.00Vでは00001である)時には関係ないもよう。仕方ないのでA119-A121,B119,B120(電圧を決定するピン全て)をマスクしてテストする(マスクすると1になる)。予想通りこのジャンパでコア電圧を自由に変えられるようになった。おそらく1.3V〜3.5V。1.35V以下ではBIOSが立ち上がらないので未確認。おかげで2.3Vで600MHzが使えることは確認できた。ちなみに左から順にVID0〜VID4となっている。(ついでに言えばアルファヒートシンクとか付けてると、手ではジャンパを抜き差しできなくなる。)それだけではなんなので1.8V(558MHz)に落とした(Windows上で見ると1.792Vとかだけど...)。1.7VではWindows起動できず、1.75Vではベンチ中などに落ちていた。アルファヒートシンク+吹き付けでは風がグラフィックボード(の裏にのせたヒートシンク)とか、ノースブリッジに当たって都合がいい。
しかし、私はマザーボードのパーツをいじったりとか、水冷にしたり、ペルチェにしたりなどは自信がないので手を出す気にならない。更には電圧アップもやばいと思っていて、やる気になれない。
- 99年8月18日
CPUのOverClock
600でまともに動かないのは2次キャッシュのせいだと書いたが、実はビデオカードもおかしいようだ。例えばセガラリー2でAGPアパチャーサイズを8M以上にして動かしていると、ごくたまに止まってしまう。特にデモでスプライトで砂煙を出してスコアが出てくる場面。ちょっとパワーがないとコマ落ちしがちな場面なのだが、ここでよく止まる(大丈夫なときもある)。もうほんのちょっと落とすといいのだろうが、そこまではやる気はない。よそでは550辺りでも動かなかったりすることもある(こんな手軽に600は出ていない)ので結構いい線いっているようではあるのだが。
アスロンが出てちょっと経つが、パフォーマンスはかなりいいようだ。相変わらず大食いのようである。Intelが急いでFSB133にしたがるのもよくわかる気がする。(どうもPen3 133*4.5で何とかAthlon600位の感じ)私も結構興味はあるのだが、CPU買ったばかりだからなぁ。0.18で銅(+SOI+FSG/HSQ?)辺りまで(=1年〜1.5年後)手を出さないのかなぁ。別に今のままでもパフォーマンス的に問題ないし、現状SSEも3DNow!もベンチのためにあるような感じだし。まあいろいろと手探りな今が一番面白い時期だとは思うんだけど。(しかし9248-64ってメモリクロック120だと1/4になっちゃうのでSoftFSBにはならないんじゃないかと思う今日この頃。この辺はチップセットによるのかな?仕様を見るとまるでメモリクロックとCPUクロックが同期しているかのように見えるのだが...)
ビデオのオーバークロック
知っての通り?今使っているビデオボードはCreativeのTNT2Ultraである。これには一応ファン付きヒートシンクが付いているものの、冷却効果はそれほど高くはない。ちょっとクロックを上げて使いまくるとじきに熱くなって止まってしまう。5Vのいまいち回らないファンにちんけなヒートシンクなので仕方ない。スペースのないところに押し込めるのはこんな程度のものしかないみたい。(せめてもう少しヒートシンクが大きければいいと思うのだが)
どうもヒートシンクは簡単には外せない(知っている人はポリッと簡単に外しちゃうのかもしれない)ので、PCI1をつぶしてファンだけを交換することにした。交換したのは余っていたPentium133用位の山洋ファン。この交換は合うねじがあれば簡単に可能だった。電源はAGP-PCI1間にあったAGP用の3ピンコネクタから取る。電源コネクタは3ピンなのになぜか回転数は測定できていない。
やはり風量が上がったらしく熱はあまりこもらなくなった。風量が上がっただけなのだが、クロックをいくら上げてもあまり熱くならなくなった。もうちょっと押し込めればPCI1も使えそうなのだが...
このビデオボードにはCreativeのWeb上にベータと称したオーバークロックツールが提供されている。TNT2Ultraのクロックはコア150にメモリ183であり、このツールの上限はコア166にメモリ200なのだが、レジストリをいじればいくらでも上げられる。せっかく冷ませるようになったのでクロックアップを試みるが、自分ではかなり上げたつもりでも問題なく動いちゃっている(さすがにコア250とかでは3D時に即止まっているが)。ちまちまと上げて試すのが面倒なので「えいやあ」でコア190、メモリ235にした。もうちょっと(とはいってもせいぜい195に237程)は上げられると思うのが...。現状、ここまで上げる必要はほとんどない(そこまでゲームで必要としていない)。ブラスターコントロールの影響か、再起動時にはメモリクロックは201まで落とされてしまう。
- 99年9月16日
PCIステアリング
この間からデバイスマネージャのIRQ一覧で「PCI IRQステアリング用ACPI IRQホルダ」と「PCIステアリング用IRQホルダ」の2種類あるのが気になっていた。これらが何者なのか、どう違うのかは未だにわかっていない。
いろいろいじっていると、デバイスマネージャのPCIバスのプロパティのIRQステアリングタブにIRQステアリング・IRQルーティングの設定があるが、私のマシンではIRQルーティングの状態が「IRQステアリングが使用不可になりました。IRQテーブルにエラーがあります。」になっていることに気がついた。上のIRQステアリングを使うの辺りはデフォルト状態(プロテクトモードの...のみがオフ)。「ACPI BIOSを...」をオフにしたら、無事にIRQステアリングを使えるようになった。このマザーボードのACPI BIOSがちょっとおかしいのだろうか。特に実害には気づいていなかったのだが。デバイスマネージャのIRQ一覧では次のようになって、赤文字の2つが増えた。
9 PCI IRQ ステアリング用 ACPI IRQ ホルダ
9 PCI IRQ ステアリング用 ACPI IRQ ホルダ
9 Vortex AU8830 Multifunction PCI Platform
9 Vortex AU8830 PCI Audio
9 Matrox Millennium PCI
9 PCI ステアリング用 IRQ ホルダ
9 Promise Technology,Inc.Fasttrak66(tm)IDE Controller
9 PCI ステアリング用 IRQホルダ
9 PCI ステアリング用 IRQホルダ
9 ACPIバスで使用されているSCI IRQ
10 PCI IRQ ステアリング用 ACPI IRQ ホルダ
10 TVチューナー&ビデオキャプチャボードGV-BCTVシリーズ
10 PCI ステアリング用 IRQホルダ
10 Intel 82371 AB/EB PCI to USB Universal Host Controller
11 PCI IRQ ステアリング用 ACPI IRQ ホルダ
11 Symbios Logic 8600SP PCI SCSI Adapter,53C860 Device
11 3D Blaster RIVA TNT2 ULTRA
11 PCI ステアリング用 IRQホルダ
ケース
今まで使ってきたミドルタワーケースも、HDDが2台追加されたことで手狭になってきた。強引にPCIカードの手前にHDD2台を置いちゃうこともできるのだが、どうにも熱を持って調子悪いので、昔のフルタワーケースに置き換えた。風通しがいまいちのケースなので、下半分にはマザーボードのみにして、上半分にドライブ類を置くことにした。それでもまだ悪かったので、サイドパネルを開き気味にして使っている。ついでにCPUファンを吹き出しに変更した。
http://www10.plala.or.jp/p205tb16/ti6nbf.html
坂井瑞穂