TMPGEnc使用方法


解説
 TMPGEncはAVIファイルをMPEG1,MPEG2ファイルに再エンコードするツールである。なぜか説明類が一切ないのが特徴の一つとなっている。

ファイル
TMPGEnc-2.51.33.127.zip
TMPGEncの配布用圧縮アーカイブファイル。
 TMPGEnc.exe
  TMPGEncの実行モジュール。
 TMPGEnc.acf
 P4Package.dll
  Pentium4用(SSE-2)最適化モジュール。
 Readme.ja.txt
 Readme.en.txt
 License.ja.txt
 License.en.txt
 CurrentBatch.tbe
  バッチエンコードの自動保存ファイル。
 TMPGEnc.ini
  環境設定の保存。
 CurrentCfg.tpr
  新規プロジェクトでロードされるデフォルトの設定。
 Template\
  Video...mcf
   ビデオCD用設定
  Super...mcf
   スーパービデオCD用設定
  DVD...mcf
   DVD用設定
  Extra\
   unlock.mcf
    ロードでロックされた項目のロックを解除する。
   Video...mcf
    特殊なVideoCD設定
  Wizard\
   ...mcf
    プロジェクトウィザードに使われる設定
 Help\
  ..en.html
  ..ja.html

TMPGEnc-2.51.33.127-vfp.zip
 TMPGEnc.vfp
  TMPGEncのVFP本体。
 TMPGEncVFP_Inxtall.bat
  TMPGEncのVFPをレジストリに設定する。
 TMPGEncVFP_Uninstall.bat
  TMPGEncのVFPをレジストリから削除する。

簡単な使用方法
 映像ソースの参照ボタンを押して、映像ソース(AVIファイル)を指定する。
 音声ソースの参照ボタンを押して、音声ソース(WAVファイル)を指定する。
 出力ファイル名に出力先(MPG)を指定する。
 ロードボタンを押してTemplate中から適当にテンプレートを読み込む。
 設定ボタンを押して適当に設定を変更する。
 圧縮開始ボタンを押して圧縮開始。圧縮ボタンが押せるようになるまで待つ。

メイン画面
 圧縮開始
  AVIファイルからMPGファイルへのエンコードを始める。
 中断
  エンコード中の処理を中断する。→中断ダイアログ
 進行状況
  全体プログレスバー
   1ファイルのエンコード処理の進み具合を示す。表示単位は右にある処理済みフレーム数/全フレーム数の割合である。そのため外部ツールを使っている前処理や、音声のみ最後にエンコードされるときには、反映されない。
  経過時間
   1ファイルの処理開始から現在までの時間。1秒ごとに更新。
  残り時間
   全体のフレーム数と経過時間から算出した予想される処理中エンコードの終了までの時間。GOPごとに更新。
  ソース位置
   処理中のフレーム位置から算出した出力位置。(ソース位置ではない)
  エンコード終了後、シャットダウンする
   エンコード中に現れるチェックボックス。チェックするとエンコード終了後、Windowsをシャットダウンする。バッチエンコード中は、バッチエンコードがすべて終了した後にシャットダウンする。またバッチエンコード中に、このチェックをした後で中断ボタンで「このエンコードで終了」を選択することで、現在処理中のエンコード終了後にシャットダウンする。
 シャットダウン後にWindows起動し、初回のTMPGEnc起動時には処理ログが表示される。
 プレビュー画面
  処理ソースの映像または処理中の映像が表示される。エンコード前は映像ソースの1フレーム目が、エンコード中・エンコード終了後は出力画像のフレームが表示される。
 映像ソース
  AVIの映像ソースを指定する。音声の入ったファイルを指定すると同時に音声ソースも指定したことになる。
 音声ソース
  音声のソースを指定する。
 出力ファイル名
  出力先のファイル名を指定する。映像ソース指定時に、デフォルトで映像ソースファイル名.mpgになる。
 テンプレート説明
  テンプレートまたはエンコード設定のプロファイルが表示される。
 ストリームの種類
  Videoのみ
   音声の入っていないストリーム出力の指定。
  Audioのみ
   音声のみのストリーム出力の指定。
  System(Videoのみ)
   映像+音声のストリームを出力するが、音声には無音を入れる指定。
  System(Audioのみ)
   映像+音声のストリームを出力するが、映像には全フレーム真っ黒の映像にする指定。
  System(Video+Audio)
   映像+音声のストリームを出力する。
 設定
  エンコード設定を行う。→設定ダイアログ
 ロード
  テンプレートのロードを行う。
 セーブ
  テンプレートのセーブを行う。ただし、エンコードダイアログで設定したものすべてがセーブされるわけではない。
 ステータスバー
  エンコードの状況を表示する。(上にあるものと同じだが)出力ファイル名。特にバッチエンコード中は残りのバッチの数も表示する。

メニュー
ファイル
 新規プロジェクト
  ソース、出力ファイル名をクリアし、エンコード設定もすべてデフォルトに戻す。
 プロジェクトを開く
  セーブしたTMPGEncのプロジェクトファイルを開き、保存されていた設定値などをロードする。
 プロジェクトの保存
  現在の設定を保存する。
 プロジェクトウィザード
  プロジェクトウィザードを起動する。→プロジェクトウィザード
 プレビュー...
  映像ソースを再生する。
 ファイルに出力
  MPEGファイル
   出力先MPGファイルを指定して、エンコードを開始する。圧縮ボタンを押すのと似ている。
  AVIファイル
   各種フィルタ処理された映像を、AVI形式でエンコードする。圧縮処理はWindows標準の方法に従う。
  WAVEファイル
   各種フィルタ処理された音声を、WAV形式で出力する。圧縮処理はWindows標準の方法に従う。
  連番BMP/PPM/TGA/JPGファイル
   各種フィルタ処理された映像の1フレームずつを、BMPなどのファイルにする。
 バッチエンコード
  バッチエンコードダイアログを出す。→バッチエンコード
 現在のプロジェクトをバッチリストに追加
  上記「ファイルに出力」の処理内容を、バッチに追加する。バッチリストはバッチエンコードダイアログで「リストの保存」を行う他、TMPGEncを終了させたときにも自動的に保存される。
  MPEGファイル
  AVIファイル
  WAVEファイル
  連番BMP/PPM/TGA/JPGファイル
 MPEGツール...
  MPEGツールダイアログを出す。→MPEGツール
 終了

設定
 環境設定...
  TMPGEncの処理の設定を行う。→環境設定ダイアログ
 プレビューの設定
  表示しない
   エンコード処理中の画像を表示しない。
  間引いて表示する
   エンコード処理中の画像を、GOPごとに表示する。ただし環境設定で「マルチスレッド使用」を行っていると表示フレームが完全なフレームにならないことがある。
  すべてのフレームを表示する
   エンコード処理中の画像を、全フレーム表示する。ただし環境設定で「マルチスレッド使用」を行っていると全フレームは表示されない。
  プレビューサイズを固定しない
   エンコード処理中の画像を、出力サイズで表示する。
  320x240に固定
   エンコード処理中の画像を、320x240のサイズに変換して表示する。
  任意のサイズへ固定...
   エンコード処理中の画像を、指定したサイズに変換して表示する。
  ウィンドウのサイズをプレビューに合わせる
   エンコード処理中のウィンドウのサイズを、プレビュー画像のサイズに合わせて変化させる。
 タスク優先度
  エンコード処理のプライオリティを、アクティブのときと非アクティブのときを別に指定する。アイドル時のみは「低」になるが、優先にしてもは「高」や「通常以上」になるわけではない。
  アクティブ時 - 優先
  アクティブ時 - 通常
  アクティブ時 - アイドル時のみ
  非アクティブ時 - 優先
  非アクティブ時 - 通常
  非アクティブ時 - アイドル時のみ
 エンコードログ表示
  エンコード時の処理概要をGOPごとに表示する。各フレームの種類とサイズなど。
 次回からエンコードログをファイルに自動保存する
  エンコードログをファイルに出力する。
 現在のプロジェクトをデフォルトにする
  メニューの「新規プロジェクト」を行ったときのデフォルト設定を、現在の設定内容に変更する。
 TMPGEnc.vfpをVFAPIに登録する
  TMPGEncをVFAPIとしてレジストリに登録する。即座に反映される。

ヘルプ
 目次
 キーワード検索
 TMPGEnc公式サイト
 バージョン情報...
  TMPGEncのバージョン、MPEG2処理の試用期間の残り日数、PLUSの試用期間の残り日数などを表示する。

設定画面

環境設定画面
 設定
  全般
   映像・音声ソースに"mux://ファイル名"で多重化を有効にする
    映像ソースまたは音声ソースにmux://を書くことでそのファイルをエンコードせずに単に多重化するのみにする。
   ビットレートをkbps単位ではなくbps単位で編集する
    MPEGのビットレートをkbps(1024bps)単位でなくbps単位(1000bps)にする。
   ファイルアクセスでOSのファイルキャッシュ機能を使用しない
    ファイルアクセスにOSのキャッシュを使用しなくする。これによりメモリをキャッシュに大量に使われるのを防ぐ。
  Canopus DV Codec
   参照形式AVIをネットワーク経由で読み出せるようにする(常にON)
   YUVデータを4:1:1から4:4:4へ補間する
   色空間変換式を指定する
    Basic YCbCr
    CCIR-601(DV標準)
    YUV
  Panasonic and I-O DATA DV GigaAVI CODEC
   参照形式AVIをネットワーク経由で読み出せるようにする(常にON)
  フォルダの設定
   出力ファイル
    出力ファイルのデフォルトフォルダ。
   一時ファイル
    外部ツールなどに使われる一時ファイルを置くフォルダ。
 CPU
  CPUの設定
   MMX使用
   MMX-2使用
   SSE使用
   SSE-2使用
   3D Now!使用
   マルチスレッド使用
    個のCPU
  マルチスレッドの設定
   パイプライン化する
   動き検索をパイプライン化する
   映像を先読みする
    MB
    空き容量をチェック
 サウンド
  圧縮完了時
 外部ツール
  MPEG-Audioエンコーダ
   Layer-2
   Lasyer-3
  サンプリング周波数コンバータ
   使用する
 VFAPIプラグイン
  名前
   チェック
  ファイル
  優先度
  右クリック
   優先度を上げる
   優先度を下げる
   すべてのチェックを付ける
   すべてのチェックを外す

バッチエンコード
 出力先
 形式
 状況
 右クリック
  出力先
   MPEGファイル
   AVIファイル
   WAVEファイル
   連番BMP/PPM/TGA/JPGファイル
   保存先フォルダの変更
  MPEGの設定
  実行済み
  プレビュー
  プロジェクトの保存
  削除
  すべて削除
  実行済みをすべて選択
 実行
 中断
 追加
 削除
 すべて削除
 リストを開く
 リストの保存
  バッチエンコードのリストを保存する。拡張子.tbe


プロジェクトウィザード
 1/5
  形式選択
   ビデオCD
   スーパービデオCD
   DVD
  ビットレート選択
 2/5
  映像ファイル
  音声ファイル
  映像の種類
  フィールドオーダー
  アスペクト比
  映像の内容
 3/5
  ソースの範囲
  クリップ枠
  ノイズ除去
  その他の設定
 4/5
  ビットレートの設定
   ムービーの情報
   映像平均ビットレート
   音声ビットレート
   予想ファイルサイズ
   詳細設定
   メディア
   %のサイズにする
   グラフ
 5/5
  出力ファイル
  直ちにエンコードを開始する
  続けてプロジェクトを作成し、バッチエンコードする

MPEGツール
 簡易多重化
 〜映像ファイルと音声ファイルを合わせて1つのストリームファイルを作る。
  形式
   MPEG-1システム(自動)
   MPEG-1システム(VBR)
   MPEG-1Video-CD
   MPEG-1Video-CD(規格外)
   MPEG-2プログラム(VBR)
   MPEG-2SuperVideoCD(VBR)
  映像入力
  音声入力
  出力先
 簡易分離
 〜1つのストリームファイルから映像ファイルと音声ファイルに分離する。
  入力
  映像出力
  音声出力
 多重化
  形式
  ファイル・情報
  追加
  削除
  クリア
  出力
 分離
  〜1つのストリームファイルから映像ファイルと音声ファイルに分離する。
  入力
  ストリーム・情報
 結合(カット)
  〜複数のMPEGファイルの一部を切り出してつないぎ、1つのファイルにする。
  形式
  ファイル・開始・終了
  追加
  削除
  クリア
  編集
   →結合アイテム編集
  修正
  出力
 結合アイテム編集
  〜結合時に映像の範囲を指定する。
  ファイル名
   入力ファイルのファイル名を表示する。
  範囲
   開始位置・終了位置の表示・設定。
  スライドバー
  |<<
   開始位置に移動
  >>|
   終了位置に移動
  >
   再生する。
  ||
   再生を止める。
  {
   スライドバーのカーソル位置を開始位置にする。
  }
   スライドバーのカーソル位置を終了位置にする。

中断
 はい
  処理中のエンコードをやめる。バッチエンコード中はバッチエンコードをやめる。
 いいえ
  処理を再開する。
 このエンコードで終了
  バッチエンコード中は現在の処理中のファイルでエンコードをやめる。その際マウスカーソルは砂時計になることで、このモードになったことを示す。

よくある質問

VFAPI(vfp)

http://www10.plala.or.jp/p205tb16/tmpg.html

坂井瑞穂