ATI Radeon9600XT

RADEON9600XT LP (2004/05/21)

・２００４年５月２１日

• RADEON9600XT LP
  
  　うちのメインマシンは幅の狭いいわゆるスリムデスクトップケースである。従って拡張カードもLowProfileのものしか刺さらない。そこでビデオはnForce2内蔵ビデオ、キャプチャはMonsterTV2、SATAカードもLowProfileのものを使っていた。しかしnForce2内蔵ビデオでは速度も機能も低くて、最近のゲームをプレイするにはちょっとつらくなってきった。Radeon9600SEが出たときにこれに変更しようかと思ったが、どうもパフォーマンスがいまいちっぼい。昔使っていたRadeon9000Proにも劣るというのはどうも許しがたい。（こんなことなら9000ProのLowProfileにしておけば何の問題もなかったわけだが）
  　ところがここにきてようやく9600SEを超えるビデオカードが出てきた。それがXIAiの9600XT-DDV128LPである。しかし9600XTといいながらもメモリが64bitバスのためにパフォーマンスは通常の9600XTには及ばないこともまた明らかである。9600SEが10000円切り、9600XTが20000円を切るくらいの現在において、その9600XTに及ばないようなものがもっと高い（22000円くらい）ってのはどうよ？って感じである。
  
  　それでも買ってきてしまった。普通にAGPに挿して、起動して、ドライバを入れて、再起動したら簡単に使えるようになった。このボードは特殊コネクタからDVI-I×２分岐ケーブルをつなぐことによってビデオ２系統の出力ができる。私は共にアナログRGBに変換してモニタ２台につないだ。他にTV-OUTもあるが、今のところ未使用。
  
  　昔9000Proを使っていたころに書いたメモと比較してみる。ひとまずドライバは最新のCatalyst4.5。ちなみに付属していたドライバは4.3であった。
  　9000Proではセカンダリがタコで使い物にならなかったが、これは何の問題もなし。プライマリ1600x1200x32bit 85Hz、セカンダリ1024x768x32bit 60Hzで普通に使えている。リフレッシュレートがそれぞれで変えられるようになったのだ。シアターモード（ビデオオーバレイをセカンダリにフルスクリーンで出力する）はやっぱりミラーモードでしか使用できない。そしてシアターモードでのセカンダリRGB出力ではなぜか640x480でしか出てくれない。解像度が低くて非常に悲しい。
  
  　nForce2内蔵と比較すると、32bit+32bitでまともに使えるようになったのが大きい。マルチモニタで1600x1200では85Hzにできなかったのも可能になったし、当然ゲームのパフォーマンスも相当上がったし、文字も太くなってとても見やすい。ビデオオーバレイも普通にデスクトップと同じ明るさになっている（スケール変換されている）。当然明るさが合っている状態ならば色も合うし、明るさがオーバーしていてもサチらない。
  
  　というわけで私にとってはとても満足できる一品であった。（他の9600以上のやつならばどれでも同様の満足を得られたように思われるが）
  
  　で他の9600シリーズとのベンチマーク比較。3DMark2001、3DMark03で比較する。ちなみにうちはnForce2にAthlonXP2500+を2.0GHz位に上げている。9600XT-LP以外はWebから適当に見繕っている。
  

  	9600XT	9600PRO	9600	9600XT-LP	9600SE	9000Pro
  3DMark2001SE	12000	11000	8800	8900	6300	7500
  3DMark03 340	3700	3300	2300	2400	1700	1000

  ちなみにクロック、メモリの関係は次のようになっているようだ。

  	9600XT	9600Pro	9600XT-LP	9600	9600SE
  メモリバス	128	128	64	128	64
  GPU Clock	500	400	500	325	325
  Memory Clock	600	600	600	400	400

  　端的に言って、9600->9600SEが7割程度だったように、9600XT->9600XT LPも7割程度。で、9600と同等程度だろうか。
  

https://p205tb16.ninja-x.jp/pc/rd9600.html

坂井瑞穂